ELSは、光線追跡シミュレーションにもとづいて光学レンズの設計と評価を実行するためのソフトウェアで、日本語MS-Windows11で動作します。
レンズ設計は、多数の評価項目に対して多数の設計パラメータを適正に決めるための試行錯誤の仕事です。
最適化機能も備え、複雑な思考過程に対応できるソフトウェアツールが必要です。
ELSは、初心者や光学を専門としない方にも容易に扱えるユーザインターフェースを備えた実用ツールです。
自動設計では、業界標準の減衰最小二乗法(D.L.S.法)に加えて滑降シンプレックス法(Down-Hill Simplex法)及びエスケープ関数法(GE:Global Explorer)を選択して利用することができます。
また、自動設計ではビネッティング(口径蝕)を考慮した最適化が容易にでき、撮影系レンズの設計にも適しています。
光学設計ソフトウェアELSの機能概要 ( ELSユーザガイドからの抜粋、編集です。)
ELS ズーム位置設定機能のリリース
ELS502 拡張ライセンスでは、標準版に加えてズームレンズのレンズ群位置計算の機能が追加されます。
この追加機能は、標準ライセンスのオプション機能となります。
拡張ライセンスでは、メインメニューは次のように[ズーム位置]メニューが追加表示されます。
[ズーム位置]メニューでは、2、3または4群の機械補正型ズームレンズの無限物体距離に対して、
各群間距離を探索算定します。像点距離は原 データの近軸像点を基準とします。
2群探索・・・指定の焦点距離をもたらす前群と後群の群間距離と像点距離 を算出します。
3群探索・・・1-2群間隔および焦点距離を指定したときの2-3群間隔を探索します。
4群探索・・・第1群と第4群を固定して、焦点距離を指定する場合および1-2群間距離を指定する場合の二つのケースに対応して各群間距離を探索します。
(ズーム位置サンプルグラフ出力)